AEDとは
Automated(自動化された)External(体外式の)Defibrillator(除細動器)の略であり、日本語では「自動体外式除細動器」といわれています。
けいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。平成16年7月より医療従事者ではない一般のかたでも使用できるようになりました。
関連リンク
- 町内の公共施設におけるAED(自動体外式除細動器)設置状況についてはAED(自動体外除細動器)設置公共施設について(町ホームページ)をご覧ください。
- AEDを使用した心肺蘇生の手順については、坂出市消防本部のホームページをご覧ください。
女性にAEDを使うのをためらわないで
京都大学等の研究グループは、全国の学校構内で心停止になった子供について、救急隊が到着する前にAEDパッドが装着されたかについて調査したところ、小学生と中学生では男女に有意な差はありませんでしたが、高校生では、男子生徒に比べ、女子生徒のAEDパッド装着率が30%近く低かったことが明らかになりました。これは、女性の衣類を脱がせることへの抵抗感から、AEDの使用率に男女差が生じているのではないかと考えられています。
AEDによる電気ショックが1分遅れるごとに、救命率は10%づつ低下すると言われています。女性に配慮したAED使用方法を理解することで、女性にもためらわずにAEDを使用してください。
女性に配慮したAEDの使用方法
AEDは電源を入れて2枚のパッドを素肌に貼る必要がありますが、下着をずらして貼ることで、服を全て脱がせる必要はありません。
また、電極パッドを貼った後、衣類や三角巾などの布をかけて素肌を隠すことでプライバシーに配慮することができます。
女性に配慮したAED使用のポイント
- パッドを素肌に直接貼り付けることができれば、ブラジャーを外す必要はありません。服の下で下着をずらして、右の鎖骨の下と左のわき腹のあたりに貼ることで対応できます。
- 金属製品(ブラジャーのワイヤー部分、ネックレス等はパッドに触れさせないようにしてください。パッドに触れていなければ、ネックレス等は無理に取り外す必要はありません。)
- 救命を優先するなかでも、プライバシーに配慮しましょう(パッド装着後に衣類や三角巾などの布をかけ、周りの人に協力してもらい壁を作るなど、周囲から見えないように)
女性に配慮したAEDの使用方法等の普及啓発資材(東京都多摩付中保健所作成)
町公共施設に設置のAED収納ケースに三角巾を配備しました
町内の公共施設に設置されているAEDの収納ケース内にプライバシー保護を目的に三角巾を配備しました。AEDパッドは素肌に直接装着し、三角巾を広げて体にかぶせて使用してください。