令和元年度の出水期から、避難情報の内容が変わります！
平成30年7月の西日本豪雨では近県で多数の犠牲者が出ており、その主な原因は「避難の遅れ」によるもので、避難情報が出ていたにもかかわらず、自宅にとどまった人が被災された例が少なくありませんでした。この事を教訓に今年の出水期（大雨シーズン）より、主には以下の3つのポイントを変更し、防災情報を分かりやすく伝え、適切な避難行動がとれるよう取り組みを進めていきます。
変更のポイント
- 防災情報を5段階の警戒レベルにより提供することで、住民の皆さんが情報の意味を直感的に理解しやすいものとし、より迅速な避難行動を促します。
- 警戒レベル4に避難勧告、避難指示（緊急）、警戒レベル5に災害の発生を位置づけ避難のタイミングを明確化します。警戒レベル4で全員避難を！
- 町からの避難に関する情報には、警戒レベル（補足1）をつけて発信します。
補足1：警戒レベルは、洪水・土砂災害・高潮・内水氾濫に用います。（津波はレベル区分になじまないので対象外）
警戒レベル5
住民がとるべき行動
既に災害が発生しており、命を守るための最善の行動をとる。
避難情報等（町）
災害発生情報（できる範囲で発表）
防災気象情報・水位情報等（気象庁、国土交通省、県）
- 大雨特別警報（土砂災害）
- 氾濫発生情報
等
警戒レベル4
住民がとるべき行動
- 速やかに立退き避難をする。
- 直ちに命を守る行動をとる。（事態が切迫している場合等）
避難情報等（町）
- 避難勧告
- 避難指示（緊急）
防災気象情報・水位情報等（気象庁、国土交通省、県）
- 土砂災害警戒情報
- 氾濫危険情報
等
警戒レベル3
住民がとるべき行動
高齢者等避難に時間のかかるかたは避難を開始する。その他のかたは避難の準備をする。
避難情報等（町）
避難準備 ・高齢者等避難開始
防災気象情報・水位情報等（気象庁、国土交通省、県）
- 大雨警報（土砂災害）
- 洪水警報
- 高潮警報
等
警戒レベル2
住民がとるべき行動
自らの避難行動を確認する。（ハザードマップ等により災害リスク、避難場所、避難経路、避難のタイミングを再確認）
防災気象情報・水位情報等（気象庁、国土交通省、県）
- 大雨注意報
- 洪水注意報
警戒レベル1
住民がとるべき行動
災害への心構えを高める。（防災気象情報等の最新情報に注意）
防災気象情報・水位情報等（気象庁、国土交通省、県）
早期注意情報（警報級の可能性）
避難情報の文例
例：避難準備・高齢者避難開始
宇多津町役場よりお知らせします。警戒レベル3。避難準備・高齢者等避難開始を発令します。
台風○○号の接近に伴い、大雨警報（土砂災害）、洪水警報が発表されたため、警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始を発令します。高齢の方等避難に時間のかかる方は、避難を開始してください。その他の人は避難の準備を始めてください。避難所は、○○を開設しています。
例：避難勧告
宇多津町役場よりお知らせします。警戒レベル4。避難勧告を発令します。避難を開始してください。
大束川の水位が避難判断水位を越えており、夜間にかけてまとまった雨量が見込まれるため、 ○○地区、○○地区に洪水に関する警戒レベル４、避難勧告を発令しました。速やかに全員避難を開始してください。避難所は○○、○○を開設しています。
例：避難指示（緊急）
宇多津町役場よりお知らせします。
警戒レベル4。避難指示(緊急)を発令します。
直ちに避難してください。土砂災害警戒情報が発表されており、土砂災害が発生する危険が高まっているため、○○地区、○○地区に土砂災害に関する警戒レベル4、避難指示（緊急）を発令しました。
まだ、避難できていない方は緊急に避難をしてください。避難所への避難が危険な場合は、近くの安全な場所に緊急に避難するか、屋内の安全な場所に避難してください。
例：災害発生情報
宇多津町役場よりお知らせします。
警戒レベル5。災害発生。命を守る最善の行動をとってください。○○地区に洪水に関する警戒レベル5、災害発生情報を発令しました。○○地区で堤防から水があふれだしました。○○地区を避難中の方は大至急、近くの安全な場所に緊急に避難するか、屋内の安全な場所に避難してください。命を守るために最善の行動をとってください。
詳しくは、内閣府ホームページをご覧ください。