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AIで多くの住民の意見を政策立案に反映する『ブロードリスニング』の先進的なトライアルを実施しました
谷川町長より~ブロードリスニングのトライアルを受けて
今回の広聴AIのトライアル結果は想像以上に素晴らしく、まさにデジタル化時代の到来を実感いたしました。
町民の声を整理するスピードや品質は期待以上であり、AIによる分類は、感情や先入観に左右されることなく、データに基づいて客観的に行われることも魅力です。さらに、費用が安価で、ペーパーレスである点も非常に実用的です。
『デジタル民主主義2030』やブロードリスニングの取り組みに対する期待は大きく、行政のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進める上で大変有用な手段であると感じております。
宇多津町の未来の発展のためにも、こうした先進的な手法の活用に積極的に取り組んでまいります。
『ブロードリスニング』とは?
ブロードリスニングとは、大量で多様な住民の声を収集・分析して、政策立案に反映させる手法です。
いままでは手作業で多くの住民の声を取りまとめる作業に多くの時間を要していましたが、近年注目を集めるAI技術を活用することで、より効率的に整理して理解することができるようになりました。
今回は、安野貴博氏が立ち上げた『デジタル民主主義2030』プロジェクトで開発されている『広聴AI』というシステムを用いてトライアルを実施しました。
トライアルの概要と成果
概要
今回のトライアルでは、令和6年3月の「第2次宇多津町総合計画」の策定の際に実施した町民アンケートの自由記述欄『あなたが、将来に向けて宇多津町の行政に望むことやまちづくりに関するご意見、ご提案などがあれば、自由にご記入ください』の回答(396件)をAIで自動的に整理する実証を行いました。
意見の全体整理と個別のコメントの表示イメージ
成果
- AIが個々の意見の意味をふまえて全体像を整理することで、問題点や課題を把握しやすくなり、多くの町民の意見をよりよく理解することにつながる。
- 画面(UI)も非常に使いやすく、町民の意見の全体像から一つひとつの意見まで、とても分かりやすく可視化してくれる。
- 従来は多くの時間を要していたとりまとめ作業をAIが10分程度の短時間で処理してくれる。
- 短時間で取りまとめられるので、町民の意見収集の機会を増やすことや、職員の働き方の向上にもつながる。
今回のトライアルの成果を踏まえて、宇多津町では、より多くの町民の皆さんの”声”を政策に取り入れられるように取り組んでまいります!
トライアル協力
今回のトライアルは、ブロードリスニングを含めてAIの活用に深い知見を持つDXコンサルティング会社である、株式会社ブーツのご協力で実施しました。